株主優待と配当金の違いは何か

株主優待も配当金も、株式を持っていることで、株式そのものの価値の変動、つまり株価の上昇や下落とは無関係に得られる利益という点が共通しています。
もちろん、企業の業績が悪く株価が下落している局面では、株主優待はともかく配当金は減らされることが普通ですから全くの無関係というわけではありませんが、少なくとも直接的に結びついているわけではありません。
このような、持っている資産そのものの価値の変動と無関係に得られる利益のことをインカムゲインと呼びます。
一方、持っている資産そのものの価値の変動による利益、つまり株式であれば株価の上昇により得られる利益のことをキャピタルゲインと呼びます。

資産の運用にあたっては、インカムゲインのことだけを考えていても、キャピタルゲインのことだけを考えていても良くありません。
この資産はそもそもこの両方の利益の可能性があるのかないのか、もしあるとすればそれはどの程度が期待できるのかということを総合的に考えることが重要です。

さて、株主優待も配当金もインカムゲインであることは同じですが、その性格は大きく異なります。
株主優待は、企業の業績に応じて変動するものではありません。
むしろ、業績とは独立したメリットを株主に還元、提供することにより、得てして企業業績や将来性のことばかり考える投資家だけでなく、業績が良いときも悪いときも純粋にその企業を応援してくれるファンを増やそうとする意図があります。

一方で配当金は企業の業績に応じて変動します。
利益が上がれば配当金は増え、利益が少なければ配当金は減らされるのが普通です。
これは単純に企業に投資してくれた投資家に対する利益の分配、山分けという意味があります。

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